CVP分析(損益分岐点分析)とは

(Question)

利益の分析の一つにCVP分析がありますが、この活用方法を教えてください。

(Answer)

CVP分析は損益分岐点分析とも表現されるとおり、一般的に企業が赤字とならない最低限の売上高を算出するために行われ、PDCAを回すためにも重要な分析手法となります。

計算方法は別途記載しますが、CVP分析を行うと、Cost、Volume(販売量)、Profitの略であり、この商品をいくつ販売したらいくらの利益が出るか判断できるようになります。このため、現状の把握のみならず、予算管理に活用できます。

CVP分析が最も効果を発揮するのは新規事業の立ち上げ、新規設備投資、新規商品開発といった、新しいことに取り組むタイミングです。つまり、新規事業の立ち上げ等の際に、予算や資金繰りなどの計画を立てることなく開始した場合には、まず間違いなく事業が立ち行かなくなります。

綿密な予算を立てる際、この製品にはどの材料を使用する、どの商品をどこで何個売る、それに対しては人員を何名投入するといった判断は、過去のご自身の経験だけで行うのではなく、数値を分析して行う必要があります。

既存の会社であれば、現状の商材別利益の把握だけでなく、コストの内容把握により、不況に強くする、または利益への貢献の高いコスト構造にするなど活用方法は多岐にわたります。

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※上記の意見にわたる部分は当事務所の見解であり、個別の会計処理に対して何ら保証するものではないことをお断り申し上げます。