資金収支計算書における資金の範囲

(Question)

資金収支計算書における資金の範囲について教えてください。

(Answer)

 資金収支計算書における資金には、現金預金だけではなく、短期間のうちに回収されて現金預金になる未収金、立替金、有価証券および短期間のうちに事業活動支出として処理される前払金、仮払金等の流動資産ならびに短期間のうちに現金預金によって決済される未払金、預り金、短期運営資金借入金および短期間のうちに事業活動収入として処理される前受払金等の流動負債も資金の範囲い含まれます。

 資金は貸借対照表における流動資産と流動負債の項目(1年基準で振り替えられたもの、引当金ならびに棚卸資産(貯蔵品を除く)を除く)とされるため、固定資産や固定負債については資金の範囲外となります。

 さらに、銀行預金等の積立資産についても、将来に備えて積み立てた備え(積立資産)として支出用の預金から区分したお金となるため、社会福祉法人会計における資金の範囲外となります。

※上記の意見にわたる部分は当事務所の見解であり、個別の会計処理に対して何ら保証するものではないことをお断り申し上げます。