監査報酬について

(Question)

監査報酬はどのように決まりますか?会社の規模や売上高によって一律に決まるものでしょうか?

(Answer)

監査報酬は①会計監査を行う公認会計士の時間単価に②監査に必要な時間数を乗じて決定されます。

①公認会計士の時間単価

公認会計士の時間単価は監査を行う会計士の職位によって決まります。一般に監査実務経験が豊富な監査責任者の時間単価は高く、公認会計士試験合格者などの監査補助者の時間単価は低くなります。

②監査に必要な時間

監査に必要な時間は会社の規模だけではなく、業種や業態によっても異なります。そのため、単純に売上高等の規模によらず、その会社の会計・決算処理の複雑性によっても変わってきます。

売上高等の規模の小さい会社であっても、業界固有の複雑な会計処理や判断の要素が多い場合には、監査に多くの時間が必要となるため、監査報酬は規模に比して高くなる傾向にあります。

なお、監査に必要な時間には往査先での作業のみならず、監査計画の立案や監査結果の取り纏めといった時間も含まれます。

※上記の意見にわたる部分は当事務所の見解であり、個別の会計処理に対して何ら保証するものではないことをお断り申し上げます。